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若手俳優の世界に足を踏み入れたつれづれ

「推し」ってなんだろ

先日「推しを推す理由」なんてエントリーを書いてる上に、このブログでは応援している俳優さんのことを「推しくん」と便宜上呼んでいますが、最近よく"推し"ってなんだろうと考えています。

"推し"という言葉を知って以来、それはジャニーズでいうところの"担当"と同じ言葉だという解釈で過ごしてきた。私にとって"担当"という言葉は相当重くて、主従関係というか忠誠心を表すというと相当ヤバい表現だけど、複数の人に対して軽率に使える言葉ではなかった。ジャニヲタ時代も"副担"とか"担当が複数"とかいう人の気持ちが分からなくて同じように悩んだことがある。もちろん、私も自担以外にかっこいいなとかおもしろいなと思う人はいた。でも、私が"担当"と呼べるのは自担しかいなかったしありえなかった。

 

世間一般的な"推し"の意味

日本語難しいのでGoogle先生に聞いてみたら、Pixiv辞典をご紹介いただいた。

推し 
おし

推しメン」の短縮系。「一推し」の意。

「一推しのメンバー」を意味する略語「推しメン」のさらなる略語。
グループ内で「一番お気に入りの人」「一番応援している人」を指す。
このままでも誰が好きかは通じるが、「激推し」「単推し」などのようにも用いる。 

 "推しメン"も聞いてみる。

推しメン
おしめん

「イチ推しのメンバー」の略称。

グループ内で、一番応援しているメンバーを指す。
AKB48などの女性アイドルオタクが使用することで広まったが(男性アイドルのジャニーズオタクは「自担」を用いる)近年はけっこう何の集団にも気軽に使われる。

『集団の中で一番応援しているメンバー』が"推しメン"略して"推し"ということだと理解しました。

 

そもそも、"推し"という言葉を頻繁に聞くようになったのはAKBやももクロあたりが猛威を振るったことで女ドル界隈の文化が世間一般に知られるようになったことだと思ってるけど、広まることで"推し"という言葉の意味も多様化しているように思う。

私は女ドル界隈もジャニーズ界隈も通過してきた。今までずっと↑にも書いてある通りジャニーズ界隈で言うところの"自担"が"推し"の意味だと思ってたけど、女ドル界隈には"単推し"とか"箱推し"という言葉があって、言葉の意味を複雑にしている気がする。

 

むかしばなし

むかーしむかしAKB系列の握手会に通っていた時のこと。

初めて全握*1に行ってライブを見た時に、とある選抜外のメンバーに興味を持って、その子がいる列に並んだ。話してみたらとても良い子だしかわいいし、気になって調べてみることにしてその日は1回だけ握手をして帰った。その後、私はすっかりその子にハマってしまった*2。限定グッズを買いにショップに並び、手紙を書き綴って劇場に送って過ごし、次のCDをA/B/C盤全部買って3枚の全握の券をゲットして、その頃には"単推し"や"箱推し"という言葉も知っていた。全握の日、会場でその子のいる列に並んで、その子に宣言した。

「私、○○ちゃん単推しになることに決めました」

その瞬間にただでさえ大きな目がさらに見開かれ、ものすごい握力で握手をされたことを鮮明に覚えてる。そして「お名前教えてください!」と名前を聞かれて「あ!いつもお手紙くれる*3人!」と言われ、次の握手からは全握だろうと個握*4だろうと名前を呼んで迎えてくれるようになったのだった。それぐらい、彼女たちの中でも"単推し"、つまり自分だけを応援してくれるファンというのは貴重なものなのだろう、ということが良く分かった出来事だった。この時に"単推し"と表現したのは、彼女のことを女ドル界隈の"担当"として応援しようと心に決めていて、それを端的に表現する言葉が"単推し"なんだ、と思ったからだ。

 

"推し"の定義に悩んだきっかけ

先日見に行った舞台(推しくんは出演していない)で、1人の俳優さんに興味を持ちました。

1回目の観劇は舞台の内容に衝撃を受け過ぎて、その俳優さんについての記憶は出演者の1人として程度、2回目に舞台全体や各キャストに目を向けることができて、そこでなぜか全く前知識のない俳優さんに目を奪われた。カーテンコールでもどちらかといえば端の方の立ち居地に立っている人。推しくんの元共演者、演技を1度見てみたかった人など色々気になる人がいる中で、なぜか1人だけ異様に気になる。3回目、大楽。やっぱり俳優さんはとても良い演技をしているように見えた。一見腹黒そうなのになんとなく漂う良いヤツ感、感情を細かく表しているように見える目と手の演技、飄々とした性格にあったすらりとした風貌。俳優さんはカーテンコールで涙ぐんでいた。

その夜、舞台のコメント動画を見た。あれ?舞台上とまったくキャラが違う。ツイッターを見てみる。こんな素顔の人なのね、つーかイケメン*5じゃん。身体つきも好みじゃん。あ、次の舞台決まってるのね、見に行ってみたいな。と、トントン拍子に次のチケットを入手するところまで来た。

という話を友人にしたら「新しい推しが出来たんだね!」と言われました。

そこでふと考えたのです。「これを世間では"推し"というのか?」と。もちろん、私はこの俳優さんのことはまだ"推し"だと思っていません。推しくんのことは心底応援していますが、この方は俳優として興味がある、それだけです。むしろ、下世話な話をすれば好みのイケメンに出会ったので別の顔を見てみたいという話です。

この程度で"推し"と言うのであれば、私にはもっと沢山"推し"がいることになってしまう。ということは、『集団の中で一番応援しているメンバー』="推し"という定義が崩れてしまう、のだ。 

 

改めて"推し"ってなんだろう

前述した通り、"推し"とは『集団の中で一番応援しているメンバー』という意味だと純粋に捕らえると、『若手俳優とくくられる集団の中で一番応援している人』が"推し"だと思っているし、私はそういう気概で推しくんのことを応援している。でも、若手俳優の界隈でもやっぱり推しが複数いる人がいたり、ユニットに所属している俳優さんの場合は箱推しを自称されている人がいたりして、やっぱり私は"推し"の定義に悩んでいる。

別に複数の俳優を推したり、箱推しすることが悪いというわけでもなく、"推し"という言葉の定義に悩んでいるだけなので、沢山の人を全員"一番"に応援できる!という人は凄いなぁ、と思っている。だって推しが複数ってことは、その全員に対して常に全力投球ってことでしょ。私はしがない会社員なので、有休の日数もお給料も複数人に対して注げるほど無いし、肉体的にも精神的にも1人に対してで精一杯だ。

という話をヲタクの友達にすると理解を示してくれるのだけど、ヲタクじゃない友達に話すと、「そもそも他人に対してそこまで必死になれる意味が分からない」と言われる。言われてみると確かに!!!!

 

とりあえず、今のところの結論

ここまで色々考えてみたけど、私にとってはやはり"心血注いで応援できるオンリーワン"が「推し」だなぁ。と考えると、やっぱり今のところは推しくんが私の唯一の「推し」です。

*1:全国握手会の略。一般発売されたCDの初回版に握手券が封入されていて、握手会会場で並ぶ列を自分で選ぶ。大体1列あたり2~4人ぐらいのメンバーと握手することができる。

*2:その子が出ている公演・ライブの円盤とその時点でオフィシャルで買える限りのグッズを全買いした・・・

*3:その頃は1~2週間に1通は送っていた

*4:個人と枠を指定して"劇場版"と呼ばれるCDを買って握手する権利を得るやつ

*5:あくまで私の中で。私のイケメンの基準はおかしいとよく言われる。