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若手俳優の世界に足を踏み入れたつれづれ

推しくん以外の俳優さんの舞台に行ってみた

いや、推しくん以外の俳優さんが出てる舞台なんていくらでもこれまでに見たことあるけど、推しという存在や若手俳優という人たちを意識するようになってからだと色々見方が変わるもんだな、と思ったので、改めて。

見に行ったのは推しくんの共演者の中で特に好きな俳優さん(Aさんとします)の舞台。

これまでも、舞台やコンサートやライブは生で見られるなら生で見た方が楽しいだろ!!という思考回路で生きてきたので、舞台はいろんな会場で何度も見てきた。その中でも小劇場で見た舞台の数々はやっぱり印象に残っているものが多い。あの密室のような空間で、演者と客の距離もほぼない、良くも悪くも全てがストレートに伝わってくる環境は非日常そのものだと思う。

 

今回の舞台の会場も小劇場、さして座り心地の良くないイスに座り、空調の環境も最悪、舞台装置の転換もなく、舞台上の人物もたった最小限。でも私は、物語の中で沢山の人物と出会い、沢山の場所に出かけ、沢山の出来事に遭遇した。彼らの汗のしずくが落ちる瞬間を、涙がこぼれる瞬間を、この目で見た。その瞬間、私の心は彼らと同じ場所にいた。

結局同じ舞台を3回見ることになったのだが(チケットって勝手に増えますよね)、1回目を見終わった後は完全に物語に心を持っていかれて茫然自失。せっかく泣き止んで物販に向かっても、衣装のまま対応しているAさんの姿を見た瞬間に涙がまた勝手に溢れてきて、ご本人を目の前に鼻声のまま震える声で「とんでもなく素敵でした、ありがとうございました」としか言えなかった。会場を出た後、しばらく近くの喫茶店で身動きが取れずにコーヒーを啜っていた。

2回目の舞台を見終わった後に思ったことは、ぼんやりと「推しくん、この舞台見てくれないかなぁ」ということだった。推しくんはとにかく舞台を見ない。若手俳優にありがちな「だれそれの舞台を観劇してきました」もない。もしかしたら呟いたりブログに書いたりしないだけで・・・と思いたいけど、多分本当に見ていない気がする。興味がないというよりは、目の前の自分の仕事でキャパシティがいっぱいなのかもしれない。でも、この舞台だけは見て欲しいと心底思った。あなたがとても尊敬していて仲良くしてくれているAさんはこんなにすごいぞ!ということを知って欲しかったし、それを知って何か考えるところも絶対出てくるだろうと思ったから。でも、2回目を見たのが中日で、それまでにAさんの共演者やご友人がたくさん見に来ている中で、「来てくれました」報告の中に推しくんの姿はなかった。まぁ、そうだよね。

と、半ば諦めかけていた時に、推しくんが「観劇してきました」と報告した。Aさんも「来てくれた」と報告した。私は文字通り狂喜乱舞した。推しくんの呟いた感想は一般の客か!と突っ込みたくなるような文字が並んでいたけど、絶対に彼の心の中には何かが残ったに違いないという不思議な確信があった。一般人の私ですら頭と心がいっぱいいっぱいになった舞台だ、もっと近い場所でAさんと接していて、何かを演じるということを生業にしている人が見たら、もっとすごい感情と情報が頭になだれ込んできたんだろう。(と、信じてるよ)

 

これは持論なんだけども、こと芸術という領域は、自分が作る・演奏する・演じるのはもちろんのこと、誰かの作品を見たり感じたり聞いたりすることは確実にその人の幅を広げてくれると思う。プラスの収穫はもちろん、マイナスの収穫だって収穫だ。推しくんはどうぞキャパオーバーにならない程度にいろいろなことを吸収して、ぐんぐんと伸びていってくれますように。