Life is awesome.

若手俳優の世界に足を踏み入れたつれづれ

少し内側の人間としての心からのエールを。

 

えりオフィスからのご報告


いつも滝川英治を応援いただきまして誠にありがとうございます。

既に一部で報道されています通り、弊社所属の俳優 滝川英治が、9月15日、出演中のドラマ「弱虫ペダルSeason2」の撮影中におきまして自転車で転倒するという事故が起きました。
ドクターヘリで現場から搬送され、すぐに手術を行いましたが、脊髄損傷という診断を受けました。

皆様には多大なご心配をお掛けし大変申し訳ありません。


現在も病院で治療中です。
一日も早く皆様の前に元気な姿で戻れるよう、暫くの間、治療に専念させていただければと思います。

えりオフィス informationより引用

 

まずは、滝川さんの回復を心の底からお祈りします。

また、ご本人はもちろん、ご家族や事務所・同作品ご関係各位の皆様のご心労を考えると、胸が痛んで止みません。

 

さて、こちらの件に関して「少しだけ内側」の人間として、弱虫ペダルというコンテンツのファンの1人として書かせていただきます。あまりにも外野がうるさいので、耐えられなくなりました。弱火なヲタクが中火になった程度ですが。

滝川さん含めてキャストの皆さんやスタッフ・関係者の方のあのコンテンツに対する熱量を少しでも感じた1人として、主観的な意見ですが書き残したいと思いました。めずらしく俳優さんの名前を記載しての記事なので、若手俳優カテゴリーにも投稿させてください。

 

今年の5月、ドラマ「弱虫ペダル」season2の壮行会が開催されました。昨年秋に放送された前作の放送終了後、11月に続編の制作決定が特番内で発表され、満を持して第2期撮影開始前*1のイベントでした。滝川さんを含めて出演キャストの多くがイベントに参加し、ファンを目の前に直接作品にかける意気込みを語ってくださいました。 f:id:sklvant:20170919120330j:plain

(壮行会の撮影OKのパートで撮った写真です、右から3番目が滝川さん)

 

そもそもドラマ「弱虫ペダル」(以降、ドラペダと書きます)とは何か、ということはこちらをご覧ください。

www.bs-sptv.com

 

昨年秋にBSスカパー!オリジナル連続ドラマとして放送されたドラペダは、舞台「弱虫ペダル」シリーズ(以降、ペダステと書きます)からキャストが多く選ばれたこと、そして実際にキャストがロードバイクに乗って走行することで話題になったかと思います。多分。少なくとも私の中では話題でした。

 

まず、ペダステの出演者がドラペダに出演すること。これはキャスト側・制作側双方に強い想いがないと実現しなかったことだと思っています。

だってあの過酷なペダステ*2を経験して、正直「あー弱虫ペダルになんて付き合ってらんねぇ!」ってなってもしょうがないと思うもん。見たことない人は1度でいいのでレンタルでも配信でも見てください、見てる方が酸欠になります。ペダステだってそんな感じなのに、ドラペダでは真夏の炎天下でロードバイクで実走するんですよ?怪我の危険や体力や日焼け*3など、俳優という仕事をする上での問題盛り沢山です。

それでもペダステ出演者はこぞってドラペダに出演しました。それはペダステ出演者がこぞって口にしたり文章にしたためる、弱虫ペダルというコンテンツへの強い気持ちや感謝があったからこそだと思います。現在も新作公演が続いているペダステ、現役のペダステキャストからの出演は総北高校2年生(ペダステでは現在3年生)の2名だけで、それ以外のキャストの大半はすでにペダステを卒業したキャストがドラペダ出演者として戻ってきたのです。所謂「出戻りペダル*4」です。そんな彼らがチームワークを発揮し、ドラマからの参加キャストを巻き込んで2.5次元弱虫ペダルの世界を広げていってくれたと思っています。もちろんスカパー!という限定されたメディアではありますが「連続テレビドラマに出演」というステータスが決め手で出演したキャスト*5もいると思います。が、正直そんな生半可な気持ちで出演している人ばかりだったら、きっと1作目の時点でもっと大事故が起きている。

そして舞台版のキャストを起用した制作側の英断。昨今の漫画・アニメ原作の実写ドラマ・映画化に有名俳優を出す風潮に逆行するかのように、既に既存コンテンツであるペダステに馴染み深いキャストを起用することでファンの心を掴んだのだと思います。*6

 

次に、ロードバイクでキャストが実走すること。

まずご理解いただきたいのは、ロードバイクは正しく乗れば決して危険な乗り物ではありません。ですが、プロ選手でも年に数件の大怪我や死亡事故が起きる乗り物でもあります。そのおおよそが走行中の転倒や自動車との接触事故です。私も弱虫ペダルきっかけで見始めた自転車レースの影響でロードバイクに乗り始めました。運動神経については中の下ぐらいの私でも平均時速は25km/hほど、下り坂だと50km/hぐらい出る時もあります。そのぐらいの速度が出てると、小石をタイヤで踏んだだけでハンドルがぐらつきます。国道を走る時は自動車はともかくバスやトラックの風圧を感じます。

ではそんな乗り物にキャストを乗車させるためにどんな対策が打たれていたのか、ですが、ドラペダはスポーツバイク専門ショップのY's roadさんが全面バックアップをしていました。自転車のメンテナンスはもちろん、キャストへの講習会の開催、安全性能もしっかりした用品のセレクト。私はエキストラで何度か撮影現場にもお邪魔しましたが、現地にも必ずスタッフさんが来ていらっしゃってご自身も乗車されつつ、キャストやレーサー役のエキストラの管理をされていたと思います。

 

今回の滝川さんの事故に関して「素人が軽い気持ちでそんなことやるからだ」と「安全管理がなってなかったんだ」という外野からの意見を目にして、本当に悲しい気持ちになりました。

キャスト陣は決して生半可な気持ちでこの仕事に取り組んでいないことは、ファンだったら分かっていると思います。一部、事故等を懸念して出演を嫌がっているファンの方が居たのも知っていますが、私は出演を最終的に決めるのはキャストと事務所だと思うので、そこはプロフェッショナルとしての選択を信じています。

そして安全管理について。1人のファンとしては、もっと出来ることは無かったのか、最善策はなんだったのかというのは制作陣にご検討いただきたいとは考えていますが、先に書いた通り、事前の準備をしっかりしてリスクを取り除いていっても、起きるときには起きてしまうのが事故です。ドラペダは各種シーンでCGも活用されていたため、事故の起きたシーンは本当に実走で撮らなくてはいけないシーンだったのか?というのは詳細が明らかになってから考えたい*7と思っていますが、決して「ちょっと自転車乗せてみようか~」ぐらいの軽い気持ちで挑んでいる作品ではないと思います。

 

現在放送中のseason2については、滝川さんご本人・ご家族のご意思により放送が継続されるということです。正直見るのが苦しい思いはありますが、作品を応援することが滝川さんを応援することにも繋がると信じて、私はドラペダseason2を最後まで応援したいと思います。

そして、最初の方に書いた壮行会で、次作以降も継続が検討されているという話も出ていました。今回の事故で苦しい状況だとは思いますが、漫画・アニメ原作のドラマを舞台キャストメインで作るという取り組みで2.5次元の世界に新しい世界を切り開いてくれたドラペダに、1人の若手俳優ファンとしてエールを送りたいと思います。

 

最後に、season2クランクインにあたっての滝川さんのブログから言葉を引用させていただきます。

王者の誇りを胸に戦ってきます!


俺は強い‼️


絶対勝つ‼️‼️

 

ドラペダ始動!|滝川英治オフィシャルブログ「味」

 

絶対王者箱学の主将・福富役を演じられる滝川さんが大好きです。

その言葉を信じて、待っています。

 

 

本エントリーは、ただの1人の弱虫ペダルファンとしての気持ちです。内容に関して、もし滝川さんファン・弱虫ペダルファンの方のお気持ちに差し障ることがありましたら、ご指摘いただけますと幸いです。

*1:一部キャストはクランクイン済みでしたが、本格的な撮影はイベント後に開始されました

*2:ロードバイクのハンドルを握り締めて、舞台上を駆けずり回る

*3:みんな名誉の負傷ならぬ名誉の半袖スパッツ靴下焼けのトリプルコンボ

*4:総北高校3年生巻島役の馬場さんの名言、略してデモペダ

*5:もしくは事務所が決めてきたキャスト

*6:もしかすると金銭的な事情で有名俳優+スタントマンというのを諦めていたりするのかもしれないですが、そんなことはこちらには分からないことでなので、ここでは触れないことにします。

*7:一部報道ではバイクを追い抜くシーンと出ていましたが、公式発表はまだありません